「最近、歩くのがゆっくりになった気がする…」
「寒くなると動きがぎこちない?」
そんな変化は、関節の痛みやこわばりが原因かもしれません。🐶🐱
寒さによって関節の動きが悪くなると、痛みが増し、日々の生活にストレスがかかります。放っておくと運動量が減り、筋力が低下してさらに悪化することも…。💦
大切なのは、「早めに気づいてあげること!」
症状を和らげるための治療や、関節をサポートするサプリメント・お薬についてご紹介します。
健康寿命を延ばし、愛犬・愛猫が快適に過ごせるように、一緒にケアを始めてみませんか?
寒さが関節に与える影響

気温が下がると筋肉や関節がこわばり、動きにくさを感じることがあります。
これは人間と同じで、ワンちゃんやネコちゃんも寒さで関節の動きが悪くなり、痛みが増すことがあります。
また、痛みをかばうことで運動量が減ると、筋力が落ちてしまい、さらに関節への負担が大きくなるという悪循環に陥ることも。寒い季節は、特に関節のケアが重要になります。
こんな症状があったら注意!関節のサイン

関節の不調は、飼い主さんが気づきにくいこともありますが、以下のような症状がみられたら注意しましょう。
✅ 立ち上がりや歩き出しに時間がかかる
✅ 散歩やジャンプを嫌がるようになった
✅ 階段の昇り降りをためらう
✅ 触られるのを嫌がる
✅ 以前より寝ている時間が増えた
これらのサインに気づいたら、関節ケアを始めるタイミングかもしれません。
関節炎の診断と治療
関節炎の診断ってどうするの?
関節炎の診断には、主に問診やレントゲン検査でおこないます。
動物病院では緊張していて、痛みの様子を隠してしまう子が多いので、
ご自宅での様子がわかる方が一緒に来院してください。
歩き方や痛がっている様子を動画で撮ってきていただくと助かります。
場合によっては血液検査や超音波検査、関節液検査を実施する場合もあります。
関節炎の治療はどうするの?
関節炎は関節軟骨が傷ついたり変形して、慢性的な痛みで動きにくくなる疾患です。
犬では40%
猫では12才以上で90%
変形性関節炎の疑いがあるという報告もあります。
治療は・・・
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痛みの緩和
最近では月に1回の注射で痛みの原因物質を狙いうちする抗体医薬があります。
副作用のリスクが低く、通院回数も少なくて済みます。
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適度な運動で筋肉強化と関節可動域の維持
痛みが軽減されてきたら、適度な運動で筋力を強化して関節を守りましょう。
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体重管理
肥満は関節に過度な負担となります。
筋力は強化しつつも、体脂肪を落とすために良質なタンパク質が豊富に含まれたフードにしましょう。
当院ではペット栄養管理士が在籍しておりますので、お気軽にご相談ください。
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サプリメント
炎症をやわらげたり、関節に必要な栄養素を補うはたらきが期待できます。
軽度であれば、サプリメントのみで症状が緩和するケースもあります。
関節にやさしい生活環境づくり

✔ 滑りにくい床材を敷く
フローリングは関節に負担がかかりやすいので、カーペットやマットを敷くと負担を軽減できます。
✔ 暖かい寝床を用意する
冷えは関節痛を悪化させる原因となるので、暖かいベッドや毛布を使いましょう。
✔ 高い場所へジャンプしなくて済む工夫をする
ステップを設置することで、関節への負担を減らせます。
まとめ
早めの対策で愛犬・愛猫の健康寿命をのばそう!
関節の違和感は、初期の段階で気づき、ケアを始めることが大切です。
放置すると悪化し、歩行困難になるケースもあります。
「最近、動きが鈍くなったかも…?」と感じたら、お気軽にご相談ください。
適切なケアで、大切な家族がずっと元気に過ごせるようサポートしましょう!🐶🐱✨